私たちが宮古島(伊良部島)で取り組む際に最も大事にしているのは、地元の人と共存すること。地元に住む人が喜べる島の発展でない限り、持続可能とは言えないと思っています。
なので、まずは近くにいる人たちが喜んでもらう場所やサービスを作り上げ、それを見た遠くの人たちが集まってくるという循環を作り上げます。
伊良部大橋が開通した当初、伊良部島には目的地となる場所、コンテンツがほとんどありませんでした。その中で、観光客の方だけではなく、島の人達の日常の中にある、お気に入りの場所を作りたいという想いからできたカフェです。穏やかな風が通り抜ける入江では、時間がゆっくり流れているように感じます。本格的なコーヒーを楽しんでいただきながら、時には島の宝である子供たちが、のびのびと遊べる空間であったり、時には全国から集まった企業のオフサイトミーティングの場になったり、さまざまな人が集う場であり続けたいと思っています。
Yah(ヤー)は島の言葉で「家」という意味です。これまでたくさんの人たちが住み、集う場所であったところを、守りながらリノベーションという形で新しい価値を生み出しています。ここでは、島の人々と一緒にBBQをしたり、伝統の手料理を食べたりと、ガイドブックには載っていないような、旅の思い出づくりをしていただけます。
また、Hotel Yah のリノベーション費用は「共感投資」から成り立つクラウドファンディングで調達しています。全国の共感する仲間と一緒に、知恵を出し合い協力しながら、唯一無二の空間を作っていきます。
伊良部島の新しい産業を生み出すために、コーヒーの栽培を始めました。
伊良部島では専業農家、兼業農家を含め農業に携わる人がたくさんいます。そのような地元の人たちの収入が、伊良部島の発展と共に伸びていくことを目指したとき、新しい産業が必要だと感じました。そして始めたのが「コーヒー栽培」へのチャレンジです。
年間を通して気温が高くコーヒー栽培には向いている伊良部島ですが、台風の影響や水源の確保など、安定的な栽培・収穫を継続するには課題がありました。そこで私たちは、東京農業大学と産学協同で研究を進めながら、栽培をしています。
農産物としての側面と、カフェやお土産、観光農園など新たな観光産業としての側面から、
伊良部島を元気にしてくれるコーヒーをしっかりと育んでいきます。